今年も、はやくも半ばを過ぎました。講義も折り返し地点をです。
7月13日(土)14日(日)の2日間
モジュール2「創造性を磨く~デザイン思考実践」
Day1:デザインリサーチとマーケティングの基礎を学ぶ
Day2: デザインリサーチ、新たな課題の創出?設定のプロセスを学ぶ
の講義を実施いたしました。いよいよ「デザイン思考」の学びがはじまります。
モジュール2では、モジュール1で学んだ、「場づくり」「ファシリテーションのスキル」を基礎に、チームで問題を発見し解決のアイディアを練っていく「デザイン思考」を学びます。チームの力を活かし、テーマにとりくんでいきます。
最初にチェックインも兼ねて、EQチェックシートを利用し、今の自分自身の気持ちに向き合う時間をとりました。今日の自分の状態をみつめ、グループワークにのぞみます。
デザイン思考5つのマインドセット
岸先生より「デザイン思考の5つのマインドセット」(モジュール2のルール)の説明がありました。
?好奇心と遊び心を持つ
?互いの発言や意見を尊重する
?人間中心の視点を持つ
?不確実性と共に行動する
?プロセスを振り返り、学びを深める
「デザイン思考」で大切なのは、子供の頃のような、遊び心を持ち、まずやってみる!
イノベーションの事例(SUGOCA、I-PHONE、フリクションボールペン等)、それがなかった時代にはもどれない!を共有しながら、わくわくした気持ちで、ワークショップに取り組んでいきます。
デザイン思考ミニワークショップ
とにかるやってみる!
「コップを新しくデザインする」をテーマに、2人1組でインタビューをおこない、デザイン思考のプロセスを体験していきます。
?旅人モード…聞いて回る
?ジャーナリストモード(相手のニーズを把握し、整理する)
?編集者モード(他者、自分の意見を取り入れ提案していく)
?エンジニアモード(アイディアを形にする)
※再び旅人モード(試作品を相手に渡しフィードバックを受ける)
?PRモード(ドラマティックに、他者へ伝える)
旅人モード(聞き)→ジャーナリスト(ニーズを把握)→編集者モード(提案し)
→エンジニアモード(アイディアを形に)
色画用紙やフェルト、リボン、壁紙、ボタンを使い、相手が求めるコップを作成!
雑でも、アイディアが形として相手に伝わればOK。
ここでは、短時間で素早く作成することが大切です。
再び旅人モード(フィードバックを受ける)→PRモード(他者へ説明)
この、各モードをくりかえしていくのが、デザイン思考のプロセスです。
基礎からわかるマーケティング戦略
本年度より、本学の経営学の講義を担当している櫻木講師より、マーケティングの講座がはじまりました。身近なヒット商品を事例に、具体的な企業の取り組みをあげ、「顧客」を意識したマーケティングの大切さを、教えて頂きました。相手のニーズを把握し、「新しいコップ」を作成した後だからこそ、講義への理解が深まります。
翌日のDay2でもチェックインを兼ねEQシートを活用し、今日の自分の気持ちを確認。
喜怒哀楽を二つの点と点を結んだ線で表現、鉛筆から思い浮かぶ8つのことを、絵等で記載していく「落書き因数分解」をおこない、頭を柔らかくした後、これからの「食」をデザインするをテーマに、イメージを広げていきます。
曼荼羅チャート
グループで「食」を中心に、イメージを広げでいきます。81個のキーワードがうまれました。そのキーワードを、KJ法を用いて整理、「わくわくする!楽しそう!」など直観を大切にして、取り組みたいテーマを決めます。
イノベーションの発生場所
チームで取り組みたいテーマが決定した後、櫻木講師より、イノベーションの発生場所「リードユーザーとは何か」の講義が始まります。現在女性に人気のあるマスキングテープを事例に、ユーザーの大切さを学びます。ユーザーはメーカーを凌ぐ…。ある条件下では「能力は劣るが多様性を持つ集団」が良い結果をだすことを学びました。
インタビュー準備
テーマについて、インタビュー(対話)したいことをチームで考えていきます。
そして、「質問係メイン」「質問係サブ、写真」「記録係」「インタビューイー」を1回ずつ体験し、気づきと学びを蓄積していきます。他のグループへインタビューに行くと、想定していなかった発言が次々とでてきます。そしてまたグループで気づきを共有。
その後、実際にリサーチ準備をおこなっていきます。
次回の講義は約1ヶ月後。それまでに、チームでインタビュー調査にでかけます。
エクストリームユーザーという極端な行動傾向を示すユーザーも含め、多様な意見を収集していきます。1ヶ月間大変ですが、インタビュー結果が楽しみです。